People人を知る

私たちのスキルが、社会を変える。

川名 泰生代表取締役

Profile

インターネット広告の世界を学ぶため、外資系広告代理店に入社。社業の成長に大きく貢献しつつも、営業活動に偏重し新規クライアントの獲得ばかりを求める会社の方針に大きな違和感を感じ、2016年に株式会社 No.(現・No.ホールディングス)を創業する。以来一貫して、「広告運用で成果を出すことで顧客を増やす」、広告代理店の「本質」を追求し続けている。

消えゆく、広告代理店。

デジタル広告の現状について教えてもらえますか?

今、デジタル広告代理店のほとんどがGoogle・Facebook等の媒体社が提供するAI・自動最適に依存した広告運用を行っています。実はこれ、お客様の広告運用成果の伸び悩みの原因になっているってご存じですか?
運用リテラシーの低い初心者にとっては、運用初期段階から最適化が促され成果を残せる素晴らしいシステムなのですが、AIに広告運用を任せているので、かゆいところに手が届ききらないというのが正直なところなんです。不都合な真実かもしれませんが、前述したAIの恩恵を受けているのは企業側ではなく運用担当者の労働時間を短縮できた広告代理店側だと捉えております。

Google広告のAIは機械学習による全体最適を前提として作られているため、大量のデータと試行回数をもとに分類と予測を繰り返していきます。結果、同業で競合が同じことをやっているとデータや試行回数の多い方、言い換えれば資金が豊富な方が勝つパターンになります。一方で、例えば地域偏差やFC業態での偏差など、リアルビジネスにはデジタル広告以外の様々な変数が絡みます。成果を出すためには、こういった企業ごとの個別の事情、個別の変数を考慮した最適化が必要になるのですから、私たち広告代理店はその設計に時間を割くべきなんです。当社では、この個別最適化までの溝を埋める独自AI・ツールと再現性の高いクリエイティブ生成のメソッドを開発してクライアントの運用成果を創り出しています。

デジタルマーケターの市場はどうでしょうか。

残念ながら広告運用を行うデジタルマーケターの質は下がっています。なぜこの広告は効果が上がるのか、なぜ効果が出ないのかを考察する必要がなくなったからです。それでも現在は、多くの企業がデジタル広告の運用を広告代理店に依頼しているため、彼らは存在できています。しかし、おそらくこの先3年を目安に、デジタルマーケターに頼らずとも自分でGoogle広告のAIを使い、設定から広告運用までできるようになるでしょう。そうなるとデジタルマーケターどころか、デジタル広告代理店さえも必要でなくなると思います。

広告代理事業から、事業主体者へ。
自らの手で、社会を正しい状態にしていく。

業界の中でのナンバーの強みはどこでしょうか。

多くの広告代理店は、お客様を誤魔化しながら広告運用をしています。つまり、騙されているお客様が非常に多いんです。私はこの状況が許せない。ですからナンバーでは、本当にお客様に成果が出る、正しい広告運用をすることにこだわっています。本当に成果を求めるような個別最適の広告運用は、間違いなく私たちの独壇場になっていくと思います。実際に、他の広告代理店から当社へと運用を切り替える業界大手のお客様が増えているのですが、全ての案件で初月の運用から成果が上がっています。

事業としてはどうなっていくのでしょうか。

まずは、当社が独自に開発した個別最適化のためのAIを研ぎ澄ませていき、業界でNo.1の広告代理店となります。その後は、培ったマーケティングの知見を活かし事業主体者としてビジネスを広げていきたいと考えています。担当している様々な業界のデータやノーム値が溜まっているのでこれを活かして各業界の課題を是正していきたいです。あまり多くは語れませんが、今、立ち上げを構想しているのがメディア事業ですね。情報の非対称性が高い業界については、比較検討できる公平なプラットフォームが必要です。エンドユーザーにとっては、玉石混交の情報の中から何が正しくて、何が間違っているのか判断できない。だから、私たちがつくるメディアでその迷いをなくすお手伝いをしたいと思っています。

ナンバーから生まれる一流のマーケターたち

No.ホールディングスで働く価値はなんでしょうか。

正直に言うと、他の広告代理店の方がだいぶ楽だと思います。でも圧倒的なスキルは身につかないとも思います。ナンバーで経験を積めば、確実にお客様に成果を届けることができる市場価値の高い一流のマーケターになれます。当社においてもエキスパートやマネージャー、これから拡げていく新規事業の幹部などたくさんの機会がありますが、そこにとどまらずとも将来マーケティング界隈を明るくする一流人材を多く輩出したいと考えています。一つだけ、他の広告代理店に転職してデジタルマーケティングの仕事を続けるというのは意味がないですね。ナンバーがNo.1の広告代理店なので。

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